OWAS法評価について

OWAS法による姿勢改善の評価

OWAS法は作業姿勢の問題を解決するために、フィンランドで開発された姿勢計測の分析方法です。作業者の全身の作業負荷の評価に利用でき、評価基準が整備されているので、メジャーな国際的システムとして利用されていますが、評価する際に

  • ・人の手による分類に、時間と手間がかかる
  • ・評価者のノウハウや感覚によって、結果がブレる

といった問題点が存在していました。
そこで、VP-ErgonoではAIがカメラ映像から作業者の負荷を自動解析、定量的な自動評価によってこの問題が解決しました。

システムの特長

改善要求度イメージ

解析した負荷の数値を、指標化してわかりやすく表示!

改善要求度イメージ

例えば、一連の作業動作で《負荷が高い姿勢》をとったり、継続して行った場合「どのくらいの負荷なのか?」ではなく、その作業姿勢が「どの程度有害であるか?」を、『OWAS法』の改善要求度(AC値)に準じて4段階評価で分析・表示して、労働環境改善をサポートします。

骨格情報

各関節ごとへの負荷を解析して、総合的に判断!

骨格情報

人体の主要関節17ヶ所を解析して、作業時に体感として強く感じる「背部」「上肢」「下肢」の状態として負荷を分析し、総合的な改善要求度として判断しやすく表示します。

評価者の人の目による感覚的な判断をAIによる定量的な判断へ置き換え、感覚値として負荷を見える化することで、労働環境改善の現場ですぐにご利用いただけます。

改善だけでなく、新たに工場ラインの設計をお考えの場合も、エルゴノミクス(人間工学)に基づいた作業現場のデザインに活用いただけます。

OWAS法姿勢コードの
分類と評価表

OWAS法では独自に作業姿勢を4項目でとらえ、これをコード分類し導き出されるコードの組み合わせから4段階の改善要求度で姿勢を評価します。改善要求度はAC(ActionCategory)判定され、AC1~AC4の4段階評価になります。

  • AC1この姿勢による筋骨格系負担は問題ない。改善は不要である。
  • AC2この姿勢は筋骨格系に有害である。近いうちに改善すべきである。
  • AC3この姿勢は筋骨格系に有害である。できるだけ早期に改善すべきである。
  • AC4この姿勢は筋骨格系に非常に有害である。ただちに改善すべきである。

※VP-Ergonoでは下肢のコード7「歩くまたは移動する」の計測・評価は含みません。

OWAS法評価の事例動画