リアルアバターを作ってVRChatで遊ぶために試行錯誤した話

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VRChatアイキャッチ

【2018年4月27日更新情報あり】

みなさんこんにちは。

最近ダイエット系の遺伝子検査を試してみたのですが、
太りやすく、痩せにくく、胃腸も弱く、食事制限だけでは痩せない体質ということがわかった、ネクストシステム広報担当の田中です。

そんな散々な結果はさておき。

突然ですが、VRChatってご存知でしょうか?

PlayStationVR人口が多い日本では、あまり聞きなれない言葉かもしれません。
しかし今世界中でこの『VRChat』というものがヒットしています。

VRChatとは?

さて『VRChat』とはなんなのか。
簡単に言いますと、

世界中の人と仮想空間上でアバターを通して音声チャットなどのコミニケーションが取れるツールです。

↓わかりやすく解説してくれるミライアカリちゃん

【速報】次元の壁を越えた!in VRChat【MiraiAkariProject#010】

PCからでも参加可能ですが、VIVEなどVRヘッドセットなどを使用すると、現実のプレイヤーとアバターの動きが連動するため、よりリアルな感覚が味わえます。

VR元年と言われてから2年ほど経ちますが、まだまだVRが日常に溶け込んでいる感はあまりないような気がします。主観ですが。

それが今回VRChatというソーシャルVRのヒットで、一層身近に感じられるようになったのでは。

VRChatでは基本的にアバターを介して音声チャットなどを楽しみます。

アバターはバリエーションがありますが、美少女アバターを使う人も多く、大変に癒される空間でもあります。

ただ、中身はだいたいオッサンですが。(でも超可愛い)

VRChatにじわじわと話題を巻き起こす「リアルアバター勢」とは?

実は最近このアバターに少し面白い傾向が・・・

それが、

リアルアバター勢。(ドンッ)

火付け役はこの方。

なんとなくお察しいただけたかと思いますが、
現実世界の自分の姿を3Dモデル化することで、VRChatという名の仮想空間の中に入るという試みです。

はじめ聞いたときは、仮想空間の中でも自分の姿を保ち続けることに、

『Oh…クレイジー…』

の二言だったのですが、よく考えればFacebookでも実名登録が普通ですし、案外普通に浸透して将来VR上で営業活動や、会議、会社説明会なんかやってそうですよね。

そんなわけで。
来たる未来が来る前に、私もリアルアバターになって準備して置かなければ!と思ったわけです。

Oculus RiftやHTC VIVEなどのHMD(Head Mounted Display)を使った没入感の高いVRシステム(Virtual Reality/仮想現実)やMS HoloLensのARグラスを使ったMRシステム(Mixed Reality/複合現実)の開発を行っています。没入感の高いVRシステムやMR...

通常のリアルアバターの作り方は?

多くのリアルアバター勢が利用しているのはSUPER SCAN STUDIOさんなど、3Dスキャン用の撮影スタジオでスキャンして加工しVRChat内に取り入れる方法です。
お金はかかりますが、ご相談次第でリグ入れやリポトロジーの調整まで面倒を見てくれるそうなので、高品質で手っ取り早い方法なのではと思います。

無数のカメラに360度囲まれとる・・・

ただ今回はできれば会社内で完結させてみたいのですが、ちょっとこの環境を用意するのは難しそうですね。
しかしリアルアバターを作りたいという方も多いのでは。

というわけで、別の方法を色々と試行錯誤してみました。

SUPERSCANSTUDIOは、高精細3Dスキャニングとデータ管理を専門とするデジタルデータ製作スタジオです。非接触の3次元スキャニング技術を活用し、製品の点群データやフォトグラメトリデータを作成します。デジタルアーカイブ、CG制作、VR/AR、スポーツ・医療、3D解析、工業製品など多様な用途に対応し、高品質なデータ...

Kinect v2と3D Scanアプリでスキャン

とりあえず、自分の体を3Dスキャンするぜ!と意気込んだはいいものの。
私自身はしがない広報担当であるため、3Dスキャンの知識はほとんどありません。

そこで先輩に頼ったところ、
あらかじめお家のピカルミン(サーキットベンディングされたおへんじピカチ◯ウの愛称。光る。)で一度3Dスキャンを試したことがあるとのことで、試してみようか、という話になりました。

※サーキットベンディング…音のなるおもちゃなどを楽器などに改造すること

その方法とはまずはKinect v2を手に持ち、3DScanアプリでグルリとリアルアバターにしたい人をスキャンしていく方法。

そして出来上がったのがこちら。

半分抉れている!!

これではVRで出会った方にネクストシステムの広報担当は右半身が抉れている人だと誤解を与えかねません。

その日は他のお仕事との兼ね合いもあり、一旦終わりました。
しかし、弊社のエンジニアは諦めていませんでした。

次の日。

限りなくナチュラルに「コレに乗ってください」と言い放つ先輩。

ナチュラルな先輩

※イメージです

次の日Kinectはブレ軽減のために一脚に固定されていました。
さらにその側には白いテーブルが。

謎の白いテーブルとKinect

このときうっすらと未来の私の姿が脳裏によぎりました。

そしてこの姿である。

知ってた。

表情も動かしてはいけないので、真顔での回転が続きます。
動画ではわからないと思いますが、私の目前にはお仕事を黙々とされている、ほとんどの社員のお姿が眺望できます。

見通しが・・・良すぎるYO!

もう少し人目のないところがよかったです先輩!
時々トイレで席を離脱する人からの視線を全身で浴びつつ、心を無にする私。
そんなシュールなひとときを5分くらい続けたところで、スキャンされたのがこちら。

足などの先端部分があまり上手く撮れてないけれど、他の部分は概ね綺麗にとれてますね。
失敗も何回かしましたが、これなら名刺を受け取ってもらえるでしょうか。

スキャン失敗例

これは名刺を受け取ってもらえなさそう

しかしスキャンしただけでは、キャラクターの手足を自由に動かすことはできません。

そう、キャラクター動かすためにはリグというものを入れる必要があるのです。

■リグとは?
骨が入りウェイト付けされたモデルに快適にアニメーションを付けるためのコントローラー、及び特定の動作をさせるために組む機構を指します。

しかし、このリグ。
自分で入れるには筋肉の動きなど色々考えることがあって結構大変なんですよね。

そこで今回はadobe CCに入っていれば自由に使えるmixamoのオートリギング機能を使ってみました。

■mixamoとは?
3Dキャラクターにアニメーションをつけたりカスタマイズを行うことができるwebサービス

このツールを使うと、モデルをWEB上でアップして簡易的な関節の位置を指定するだけで、簡単にリグを入れることができるのです!すごいに尽きる!

そう、こんな感じに。

そんなこんなでオートリギングを使ってリグ入れが完了し、

「よっしゃ!VRChatに参戦するぞ〜!」
と意気込んだまではよかったのですが、

ポリゴンが多すぎてVRChatに入らないことが判明。

VRChatでアップロードできるのは2万ポリゴンまでに対し、こちらは30万ポリゴン・・・
桁が違います。これは困りました。
ポリゴンを軽量化することもツールを使えば可能ですが、そのツールで限界まで下げてもまだ大きいのです。

一旦次の日に持ち越すことになりました。

ただ、実際のVRコンテンツはまだまだ発展途上であるため、使いやすい画面設計(UI)が成熟しきっておらず、操作が難しいと思うこともしばしばあるそう。そこで! VRコンテンツで実際に体験した「ちょっと使いにくかったUI」をご紹介することで、反面教師としてVR業界の発展へ貢献できればと思い、社内で一番VRと親和性が高いエンジニアに話を聞いてみました。

1枚の写真からリアルアバターを作ってみる。

次の日、新たなエンジニアがこの挑戦に参戦しました。

「1枚の写真からアバターを作りましょう」

CGも作れる彼は、ささっと簡易的に人の形を作りそのテクスチャとして以前撮影した私の画像を貼り付けました。

ポリゴン数も631って低い。ていうか早い!これなら!

VRChatにリアルアバターで参戦してみた

入れたーーーーーー!!!

やはりリアルアバターは珍しいのか人が集まってきてました。
今リアルアバターになっておけば、モテ期が疑似体験できる・・・?

と思ったのは束の間。

私にもモテ期が到来したのかと思いましたが、「Mother」と連呼されていたので違うことがわかりました。

エプロンが恋しいか、子供達よ・・・

VRChat内の様子

なんかいっぱいきた

また、VRChatでは言語でサーバーが分けられているわけではないため、
いろんな国の方々がしっちゃかめっちゃかしてます。

英会話の練習をするにはとてもいい環境なのでは。

英会話が苦手な方は、
「Do you know the way?」と「I am the Queen」だけ言っとけば、コミニケーションが成立するって会社の人が言ってましたけど本当ですか。※事実未確認

また、エプロン姿の私だと社長に認識してもらえなかったのでデフォルト版も作ってもらうことに。(いつもはボーダーの服をきてる)

先日すまのべ!さんからVRChatでミーティングをやらないかと誘っていただいたので、連絡を初めてとったその日のお昼にVRChatで顔合わせミーティングをしました。 その際に思ったことを色々とあげてみました。

まとめ

最終的にスキャンという方法ではなく、
一枚の写真を貼り付ける方法でVRChatの世界に入ることができました。

BlenderなどのCG作成ツールを使えばそこまで難しくなく作れると思います。

ヘッドマウントを買ったはいいものの、セッティングが面倒であまり活用されていないという方が、VRChatによって毎日装着するようになったという事例もありますし、
実際本当に楽しいです。

みなさまもお気にいりのアバターでぜひ試してみてください。

時に、現在VRChatではスマホからの参加ができないんですよね。

スマホでも参加できるようなソーシャルVRがあれば、VRやPCを持っていない方など、手軽により多くのユーザーに楽しんでいただけるのでは。

会社説明会なども催せたりできちゃったりして・・・?

そんなわけで、作ってみました。

使い方はこちらです。

実は以前より開発を進めてました、スマートフォンからも参加できるVRなChatアプリを目指すアプリ『52Chat(ゴジュウニチャット)』(Android・iOS版)をついにリリースしました!その名も、『52Chat(ゴジュウニチャット)』 当製品はバーチャル世界でコミュニケーションできるVRなChatアプリを目指すプロジェクトとして実験的に研究開発しているアプリです。 現段階ではAndroid・iOS版のみのリリースですが、皆様のご反応次第で今後の展開(VR対応、Mac対応、Windows対応など)が決まります!この記事では簡単な52Chatの概要と操作方法を紹介します。

52Chatっていいます。

今のところVR対応はされていませんが、スマホ(Android)に対応しています。
VRChatみたいなのやりたいけど、スペックの高いPCがない・・・
という方はぜひ一度試してみてください。

最近アニメーション機能もつきました。

【2018年4月27日更新情報】

3Dスキャンを使ってリアルアバターを作る場合、人間を3Dモデルにするためにはどのデバイスを使ってスキャンを行う方がいいのかについて調査検討してみました。

是非チェックしてみてください〜!

リアルアバターをスタジオに行かないで自力で作成する場合、どんな方法が良いのか? VRchatでリアルアバター勢となる目的だけではなく、 今後人間の姿で3Dアバターになる機会もありそうかなという事で、調査結果をまとめてみました。

ネクストシステムではAI、xR(AR/VR/MR)など先端技術を利用した開発を日々行っているので、よかったらWEBサイトも覗いてみてください。

ネクストシステムは、AI(人工知能:DeepLearning)・VR(仮想現実)・MR(複合現実)・AR(拡張現実)・iPhone・Android開発を得意とする東京・福岡のシステム開発会社です。開発のご相談はお気軽にお問い合わせください。

▼ネクストシステムのVR開発事例

Oculus RiftやHTC VIVEなどのHMD(Head Mounted Display)を使った没入感の高いVRシステム(Virtual Reality/仮想現実)やMS HoloLensのARグラスを使ったMRシステム(Mixed Reality/複合現実)の開発を行っています。没入感の高いVRシステムやMR...

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